その他初級家具・レア
名前		買値	売値	情報	その他
	うずまきイス	-	30	デザイナーも、デザイン時期も不明。おそらく地球時代の作品だろうと言われています。ずっと広く使われてきたポピュラーなイスで、特にカフェではよく見かけますね。合成もしやすいので、ちょっとおしゃれなイスが欲しい、というときには重宝するでしょう。
	木のスツール	-	40	それこそ何のへんてつもないスツール。おそらく3000年近く、このデザインは変わっていません。とりあえず、多くの人が最初に入手するイスとなるでしょう。
	スペードのクローゼット	-	120	300年前、北銀河で発見された古代地球の書物が、センセーションを巻き起こしました。題名筆者とも不明のその断片は、アリスという少女が不思議な世界を冒険する物語でした。以来、「アリス」の名を冠する小説や映画が続々と発表され、しばらくの間、宇宙じゅうがアリス関連商品で溢れかえったのです。このクローゼットは、そうしたアリス関連の家具の中で、唯一現代に生き残っているもの。2963年刊「修学旅行のアリス〜火星の湯煙の中に少女が見たものは？」の中に登場する、タヌキが無限に出てくるクローゼットを模しています。
	食器棚	-	120	23世紀にケンタウルスで起こった家具革命以降、食器棚は時代遅れの装飾的家具として迫害され、一時期は絶滅寸前に追い込まれました。しかし29世紀、「茶の間に帰れ」を合い言葉に、ネオクラシック家具運動が盛んとなります。時代はふたたび、食器棚を求めたのです。以来、食器棚は古代地球を象徴するシンボルとして復権し、今ではどこの家庭でも普通に使われています。この食器棚は、地球の遺跡で発掘された19世紀の家具の復刻品。ネオクラシックの典型的な作品です。
	ポスト	-	0	郵便ポストです。宇宙家具デザインの世界では、ポストはもっとも難しい分野とされています。じっさい、いままで幾度も、斬新なポストを作ろうという、「ポスト・ポスト主義」が叫ばれ、そのたび、「結局ふつーのポストがええなー」という、「ポスト・ポスト・ポスト主義」に敗れてきました。現在ここにある普通のポストは、「ポスト・ポスト・ポスト・ポスト・ポスト・ポスト・ポスト・ポスト・ポスト主義」に従って作られたものです。
	小鳥の家	-	40	地球時代からある、由緒正しい鳥のための家具。この家に入れるような小鳥が、宇宙にはほとんどいないため、実用性は皆無ですが、家の飾りとしていまだに人気があります。
	手押し車	-	50	農家の必需品、手押し車。とはいえ現代では、手押し車といえどもクオークエンジンを積んだ自動走行車であり、最高時速は420キロも出ます。一時期、集団で手押し車に乗り、蛇行を繰り返したり立ち乗りをしたりする「荷車族」が流行。これを防止するため、「手押し車規制法」が成立。現在では、手押し車で30キロ以上で走行するときは、銀河中央委員会が発行する特別許可証が必要になっています。

半球の
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	半球のテーブル	-	50	駅の待合室などでもよく見かける、実用一点張りの木製テーブル。イスとセットになっています。愛想はないですが、使いやすい家具です。
	半球のイス	-	50	半球のテーブルとセットになっています。一時期、どこの家に行っても見かけたポピュラーな椅子です。

質素な
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	質素なベッド	-	50	宇宙に適応した身体的進化と、高効率睡眠補助剤の誕生と普及により、人類はもはや長時間の眠りを必要としていません。にもかかわらず、ベッドという家具は、いっこうにすたれません。やはり、布団の上で寝そべる気持ち良さを、人間は忘れられないようです。このベッドは、何のオプション機能もついていないシンプルなもの。とりあえず横になればいい、という人向けの安価なベッドです。
	質素な暖炉	-	100	どんなに技術が進歩しても、人間は、炉端で燃える暖かい火の魅惑からは逃れられないようです。いまや実用性ゼロの「暖炉」という家具に、いまだに大きなニーズがあるということが、それを証明しています。この「質素な暖炉」は、もっとも手軽に入手できる暖炉。雪原の家の中などに置くと、室内がぐっと暖かい感じになることでしょう。

丸太
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	丸太テーブル	-	80	昔ながらの、木を切り出しただけのテーブル。もっとも作りやすい家具のひとつです。
	丸太チェア	-	80	昔ながらの、輪切りにした木を用いたイス。もっとも作りやすい家具のひとつです。丸太テーブルとセットで使うのが基本。

ツートーン
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	ツートーンテーブル	-	90	大手家具メーカー、チムニク社の新作テーブル。イスとセットになっていて、シンプルで可愛いデザインから、レストランなどでよく使われています。特筆すべきは、脚の先端の赤い球。これはセンサーになっていて、席に着いた者が、貧乏ゆすりをすると、それを感知して青く光るのです。だからなんだと言われると困りますが。
	ツートーンチェア	-	80	大手家具メーカー、チムニク社の新作チェア。テーブルとセットになっています。特筆すべきは背もたれについた4つの赤点。これは特殊なセンサーで、座った者の着ている服が、前後ろ逆だった場合、それを探知して青く光るのです。だからなんだと言われると困りますが。

ハート
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	ハートのテーブル	-	60	26世紀の名デザイナー「ミセス・ファンシー」の影響を受けた、いわゆる「ファンシー派」の代表的な作家が、ロースト・バレンタイン。ハート形にこだわり続けたバレンタインは、数多くのハートシリーズを発表しています。このテーブルはイスとセットになっており、バレンタインの代表作と呼べる作品です。
	ハートのイス	-	50	26世紀の名デザイナー「ミセス・ファンシー」の影響を受けた、いわゆる「ファンシー派」の代表的な作家が、ロースト・バレンタイン。ハート形にこだわり続けたバレンタインは、数多くのハートシリーズを発表しています。このイスはテーブルとセットになっており、バレンタインの代表作と呼べる作品です。
	ハートスツール	-	50	26世紀の名デザイナー「ミセス・ファンシー」は、多くの後進に影響を与えました。彼女の死後、「ファンシー派」と呼ばれたデザイナーたちが宇宙を席巻、その全盛時代は200年続きます。このスツールは、後期ファンシー派の巨匠、ロースト・バレンタインの作品。ドレッサーとセットになっています。ハート形にこだわり続けたバレンタインは、数多くのハートシリーズを発表しています。
	ハートドレッサー	-	70	26世紀の名デザイナー「ミセス・ファンシー」の影響を受けた、いわゆる「ファンシー派」の代表的な作家が、ロースト・バレンタイン。ハート形にこだわり続けたバレンタインは、数多くのハートシリーズを発表しています。このドレッサーは、バレンタインが、師であるミセス・ファンシーの傑作、「こぶたドレッサー」を超えるべく、15年かけてデザインした渾身の作品。そのあまりにもキッチュなデザインゆえ、世間の評価は思ったほどではありませんでしたが、根強いファンを持っています。

田舎風
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	田舎風キッチン棚	-	130	29世紀、「茶の間へ帰れ」をスローガンに、一世を風靡したネオクラシック家具運動。この田舎風キッチン棚は、「ネオクラシックが辿り着いた終着点」と呼ばれる逸品です。地球の遺跡から発掘された資料のみを頼りに、研究者たちが研究を重ね、長い年月をかけて復元した古代家具。完成は31世紀、ネオクラシック時代はとうに終わっていました。現代には合成マシンという万能料理器があるため、この家具の実用性はほとんどなくなっています。それでも、古きよき時代の雰囲気をしのぶために、部屋に置いてみてはいかがでしょう。
	田舎風扉付きキッチン棚	-	150	29世紀、「茶の間へ帰れ」をスローガンに、一世を風靡したネオクラシック家具運動。この田舎風キッチン棚は、「ネオクラシックが辿り着いた終着点」と呼ばれる逸品です。ネオクラシック作品の多くは、地球の遺跡から発掘された古代家具を複製したものですが、この品は資料のみを頼りに、研究者たちが研究を重ね、長い年月をかけて復元しました。完成したのは31世紀、ネオクラシック時代はとっくに終わっていました。田舎風キッチン棚には、扉つきタイプと扉なしタイプがありますが、この扉つきのほうがやや高級。

三脚
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	三脚テーブル	-	90	東銀河で人気絶頂のアイドルミュージシャン、Daigorouがプロデュースしたオシャレな家具。テーブルとセットになっています。ちなみにこのテーブルの正式名は、「ニューリアルロマンティック馬頭星雲系テーブル」というらしいのですが、面倒くさいので、みんな三脚テーブルと呼んでいます。
	三脚イス	-	90	東銀河で人気絶頂のアイドルミュージシャン、Daigorouがプロデュースしたオシャレな家具。テーブルとセットになっています。ちなみにこのテーブルの正式名は、「スウィートアンドアカデミック双子惑星系チェア」というらしいのですが、面倒くさいので、みんな三脚イスと呼んでいます。

音符の
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	音符のテーブル	-	50	新興家具メーカー、マイケル社が社運を賭けて世に送り出したテーブル。単品ではただのテーブルですが、イスとセットで使うことで真価を発揮します。座る者の体重を感知し、イス全体が共鳴して音を奏で、テーブルがさらに共鳴して、弦楽四重奏に匹敵する音楽になるといいます。ただし、うまく座るのは相当に難しく、失敗したときには悲惨な事態が待っているようです。先日の火星木星首脳会談にこのイスが用いられた結果、星交断絶を招いたのは記憶に新しいですね。
	音符のイス	-	40	新興家具メーカー、マイケル社が社運を賭けて世に送り出した、野心的なイスです。座る者の体重を感知し、イス全体が共鳴して音を奏でます。テーブルとセットで使うと、テーブルがさらに共鳴して、弦楽四重奏に匹敵する音楽になるといいます。ただし、うまく座るのは相当に難しく、失敗したときには悲惨な事態が待っているようです。先日の火星木星首脳会談にこのイスが用いられた結果、星交断絶を招いたのは記憶に新しいですね。

赤い
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	赤いテーブル	-	90	宇宙進出に伴う激動期のどさくさのうちに、歴史から消えた大画家、アンリマ。28世紀、西銀河の旧家で数点の作品が発見され、七百年ぶりに美術史に復活するやいなや、彼の作品は、美術界に激震といっていい大ショックを与えました。中でも卓越した色彩感覚は、他の画家たちには真似できないもので、その赤色は「アンリマ・レッド」と呼ばれています。「赤い」シリーズの家具は、アンリマ・レッドをふんだんに使った人気の作品。このテーブルは一見地味に見えますが、「赤いイス」とセットで使えば、古代地球の伝説の観光地、ニースにいる気分が味わえることでしょう。
	赤いイス	-	80	宇宙進出に伴う激動期、地球文化の数多くが破壊されました。画家、アンリマの絵もそのひとつ。28世紀、西銀河の旧家で数点の作品が発見されるまで、彼は名前すら忘れられた幻の画家でした。アンリマの作品は、その卓越した色彩感覚で、宇宙美術家たちに衝撃を与えました。中でも華やかな赤色は、他の画家たちには真似できない独特のもので、「アンリマ・レッド」と呼ばれています。この「赤い」シリーズの家具は、アンリマ・レッドをふんだんに使った人気の作品。デザインもアンリマの絵の雰囲気を真似たもので、なんともいえない瀟洒なムードが魅力です。
	赤い本棚	-	160	宇宙進出に伴う激動期、地球の文化の多くが破壊され、失われました。画家、アンリマの絵もそのひとつです。28世紀、西銀河の名家の倉庫から数点の作品が発見されるまで、長い間、彼は名前すら忘れられた幻の画家でした。「赤い」シリーズの家具は、アンリマの絵に登場する家具をもとに作られたもの。独特の華やかな赤色、いわゆる「アンリマ・レッド」が特徴です。この「赤い本棚」は、シリーズの中でもひときわ人気の高い作品。
	赤いスクリーン	-	220	火星のとある名家が、古代地球時代から使い続けていた間仕切りが、家の没落とともに売りに出され、銀河中を転々とします。28世紀には、西銀河の、とある女子高の保健室に置かれていました。ところが、身体検査をのぞきに忍び込んだ若者が古美術通だったことが、この家具の運命を変えたのです。盗み出されたのち、これが現存するもっとも古い家具であることが明らかになりました。鑑定によれば、製作年代はなんと3世紀。中つ国と呼ばれる大国で作られた物。ザムザビーズのオークションでは史上最高値がつけられ、現在は東銀河の星系大統領の愛蔵品になっています。また、これを盗み出した若者はその後、怪盗ヨックモックとして一世を風靡することになるのです。数奇な運命を持つ名品のレプリカ、ぜひ手元に置いてください。
	赤い屋根の時計	-	220	29世紀にさかんになったネオクラシック運動は、家具考古学というジャンルの学問を生みました。この古風な時計は、家具考古学の最初の大発見と呼ばれるもの。家具考古学が学界に認知されるきっかけとなった、歴史上重要なアイテムです。本物はぜんまいで動く原始的な時計ですが、レプリカは高度なコチコチ装置を組み込み、誤差は100年で2秒前後ときわめて正確に時を刻んでいます。

キッズ
名前		買値	売値	情報	その他
	キッズチェア	-	70	キッズというのは人名。23世紀の工業デザイナー、キッズ・ヒョーゴのことです。当時、ポップなデザインで人気がありましたが、今はすっかり忘れられています。ただ、このチェアとチェストだけは、スタンダードな家具として現代に生き残っています。
	キッズチェスト	-	70	キッズというのは人名。23世紀の工業デザイナー、キッズ・ヒョーゴのことです。当時、ポップなデザインで人気がありましたが、今はすっかり忘れられています。このチェストは、発売当時大ブームを巻き起こしたヒット商品。今でもスタンダードな家具として現代に生き残っています。
	キッズテレビ	-	200	キッズというのは人名。23世紀の工業デザイナー、キッズ・ヒョーゴのこと。当時、ポップなデザインで人気がありましたが、今はすっかり忘れかけられています。このテレビは、キッズの最高傑作とも呼べる作品。作者は忘れられても、作品は全宇宙に普及し、もっともスタンダードで安価なテレビとして愛されつづけています。

オレンジ
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	オレンジドレッサー	-	130	宇宙家具のなかでも、ドレッサーというジャンルは、傑作が少ないと言われます。その理由は、絶対的な定番として、このオレンジドレッサーが君臨してきたからでしょう。無名の職人の手で21世紀はじめにデザインされ、絶えず改良を重ねつつ、女性から絶大な支持を受けてきました。25世紀末には宇宙のドレッサーの、65%はこれだったといわれています。ミセス・ファンシーの「こぶたドレッサー」の登場で、独走の時代は終わったものの、作りやすさと信頼性から、いまなおナンバーワンドレッサーでありつづけているのです。
	オレンジチェスト	-	150	21世紀にデザインされた、古い歴史を、持つチェスト。チェストというジャンルには次々と傑作が生まれ、百花繚乱といった感があります。そのなかで、このチェストはわりに地味な存在といっていいでしょう。しかし伊達に千年間、生き残ってきたわけではありません。丸みをおびた全体のラインといい、チャーミングな取っ手のデザインといい、秀逸なできばえです。
	オレンジソファー	-	60	宇宙進出時代の初期に活躍した家具デザイナー、ソルティー・ケンスケの作。見ての通り背もたれが小さく、端のほうに座ってくつろぐと、後ろに転がり落ちる危険性があります。「欠陥品だ！」「いや、これこそ、家具界に革新をもたらす1人用ソファーだ」、と、すさまじい論争が繰り広げられ、やがて業界全体を二分する悲惨な抗争が始まってしまいました。これが世に言う「血のソファー抗争」です。そういういわくつきのソファーですが、現代まで生き残っていることでわかるように、座り心地は良好です。