○ 最初のゲーム内結婚式

イベント自体の主旨は一部の人にしか関わらない事でしたが
色々な理由で驚かされました。

唐突にシティ北西のMAPに通路が追加され、広場とステージが現れ
程なくして、結婚式が行われる事が発表されました。

結婚式専用のケーキやブーケ、街灯、看板など
このイベントでしか見られないアイテムがいくつもあり
当時まだ2アカウント目を作っていなかった私も
24時間イベントの時に体験版を使って作ったアフロのキャラで
SS撮影を兼ねて、参列させてもらいました。

ゲーム内で結婚式を挙げる事が出来るMMOは数多くあれど
まさかこすもぐのような小さなゲームで
そういった機会が与えられるとは、想像もしていませんでした。

ユーザが勝手に企画する。運営から与えられた課題をクリアする。

それまで、その2種類のイベントばかりでしたから
ユーザからの申請で特別なアイテムが支給されたり
イベントの模様を公式ページで取り上げたりするような
双方向性のあるこのイベントは、異色という印象でした。

そのためか、ゲーム内や2chで運営側の関係者説が出て
一体どういう経緯で開催が決まったものなのか?
リアルで本当に結婚するカップルなのか?単なる演出なのか?と
憶測で、あれこれと噂が立てられました。

確かに、新規MAPや新アイテムは一個人の申し出で
どんどん増えていく類のものではありませんし
元々出来る予定だったのか、特例的なサービスだったのか
経緯を知らぬ者にとっては好奇心を刺激する疑問です。

相撲、図書館といった実装予定だったものが未実装のまま
見た目に華やかなイベントを後押しする運営に対して
批判的な意見を持つ人も、中には居ました。

しかし実際のイベントは地に足の着いたこすもぐらしい雰囲気で
イベント氷河期のプレイヤーをワクワクさせてくれました。

限られた機能で結婚式らしさを演出するのは難しく
もしイスに座れたら…などと、もどかしくも思いましたが
物見遊山で訪れた沢山の野次馬をまとめるのに苦労しつつも
イベントを思い出に残るものにしようとする有志のスタッフ達の姿は
とても好感の持てるもので、組織力を羨ましく感じました。

私は他のMMOでの結婚式を直接は見たことが無いのですが
この結婚式に、手作りのものだけが持つ味わいを感じ
ゲーム内の結婚式に対するイメージが、少し変わりました。