○ 土地リフレッシュの開始

長く待ち望まれていた機能が実装されました。
一定期間使われなかった土地を開放する、土地リフレッシュです。

これ以降は、土地が消える条件に多少の変更はありましたが
毎朝のメンテの際に、1ヶ月ログインしない人の土地とFSの荷物は
データが消されて、更地に返るようになりました。

初回のリフレッシュは午後のメンテの後に一斉に行われたので
大きな土地の開放を待ち構えていたユーザの、激しい争奪戦がありました。

私も高みの見物のつもりでクレクレ西の巨大な土地へ赴き
様子見のつもりが何故か一番乗りで、勢いで買ってしまいました。

既にタピオカの友達は皆別ゲームへ移動してしまい住み続ける理由も無く
不便な場所だった事への不満もあり、つい出来心といった感じです。

サーバで一番大きい土地でしたし、+220の種も広まっていて
お金を用意して大きな土地が空くのを待っていた人は多く
その日はカリント宇宙港などの高級住宅地を歩いてすれ違う人も
皆必死で挨拶どころではなく、暗黙の了解で無言の通過でした。

その様子を見て、1時間もしないうちに私も思い直して
元々住んでいた土地を再度買い直す事に決めてタピオカへ戻りました。

勉強代にしては高い金額ですが、土地は広さと便利さだけではないと
改めて感じて、一層タピオカの土地に愛着が湧きました。

この日はサービス開始直後のように、お祭りの高揚感があり
私のように、祭に参加したい心理でつい大きい土地を買い
その後よく考えて、また移転した人も居たようです。

私は早い時期から大きな土地を買えて恵まれていましたが
多くの人が、家主が引退したのに埋まったままの大きな土地に
嫉妬と理不尽さを感じながらプレイしていました。

それまではお金を稼いでも、せいぜい4枚土地しか空いておらず
後発のプレイヤーには、土地選びの楽しみがありませんでした。

それがこのリフレッシュで、ほぼ同じ立場に一度立ってスッキリと
再スタートを切る機会を得る事になったので、歓迎されました。

この事で、コミュニティの再編は加速度的に進んだと思います。
あちこちのご近所さんがバラバラになり
そして、新しい土地で新しいご近所さんと親しくなりました。

ユーザに利益を生んだシステムですが、弊害もありました。
今までは思い立った時に500円課金すれば気軽に戻って来られましたが
一ヶ月以内にログインしないと消えるとなると、話は別です。

プレイヤーは土地やアイテムに想い出や愛着を持っていますから
虚しく思いながらも、ログインしないのに課金を続けたり
持ち物が消えてしまった事で、ゲームそのものへの愛着が薄れたり
万が一に備えて、何も置かない無味乾燥な土地が増えたり…

消えちゃったし、もういいや。良い機会だから引退しよう。
きっと消えたのが自分の荷物だったら、そう考えるだろうと思います。

そんな風に、引退を考える人や半引退の人には心理的な負担になって
こすもぐ離れを促す力も強かったように思います。

引退など考えず楽しんでいた人たちにも
農協が衰退した事や、ガラガラに空いた土地の見た目の寂しさは
実利と気分の両面で、少しマイナスに働きました。