○ 満腹度とダンス効果の実装

バブーが一斉に鳴くようになったのは、この日からです。

この頃は皆、エサをやらないとバブーが逃げるんじゃないかと
かなり本気で心配しながら、時々無駄にエサを与えていました。

無意味にバブーが鳴くようになったわけではなく
この日から野菜の属性を伸ばすことが出来るようになりました。

それまではシマイモを植えても、いつまでも普通シマイモで
品質もエネルギーも、自然と上がる事はありませんでした。

農業ゲームとして、一番重要な要素がやっと追加されたわけです。

バブーのダンスも、それ以前は何の意味も無くて
バブチルの変態ダンス以外、踊っても効果が全く出ませんでした。

それがやっと、ラブならエネルギー、腰ふりなら重さという風に
踊った分だけ効果が出るようになりました。

それに合わせて、ダンス体力回復のためにエサを続けて与えると
満腹度が上がってしまう仕様が追加されたわけです。

余談ですが、ごく初期の頃は2ステップ以上続けて踊ると
ダンス効果の届く範囲の畑が、しばらくキラキラと光り続けました。
のちに光るのはダンスの最中だけになり
もっと分かりやすく「UP!」などの文字が出るようになりました。

踊っても効果自体が未実装だったので意味は無いのですが
光るのが綺麗で、何となく踊って無意味に光らせたりしていました。

散歩が未実装だったので、まだステップは1種類しかありません。
ステップ同士の組み合わせで、全てのステータスを好きなように
操作できるようになったのは、もっと後の事でした。

1種類のステップだと、上げられる数字はせいぜい2くらいですが
それでも品質が上がるのが面白くて、皆一生懸命でした。

内惑星の店が発展してきて、レンコン種が普及した頃で
こぞって腰掛けレンコン+9などを持ち寄ってプチ自慢していました。
まだ野菜の病気を治すことが出来なかったので
+10くらいの野菜でも、作るのがとても大変だったんです。

ピーク過ぎに収穫すると種が2つ採れるという仕様も追加されて
病気になって種が減ってしまうと、わざと収穫期を過ぎるまで待ち
種を増やして、それを元にまた育て直すというやり方でした。

お互いをタピオカンと呼び合い親しくする、私の友人達との出会いは
このレンコンブームがキッカケでした。

私が当時住んでいたチリヌル村近郊は、土壌がレンコンに適していて
肥料を使わず、そのまま種を植えられる土地があったんです。

そのために各地から一時的に移り住んだ人が多く居て
タピオカに住み着いた人たちとは、今でも付き合いが続いています。

意外な所に出会いのキッカケがあるものだと、不思議に思います。