○ 外惑星への引っ越し

外惑星への渡航費は、2000zからのスタートになりましたが
2003年の年末までは2万zから値下げのシステムでした。

様々な称号を得ると割引になる、と発表はされていたものの
まだ称号を得られる機会そのものが未実装で
実質的に渡航費は一律で2万zでした。

単価40zの普通シマイモより合成した100zの野菜盛りが良いと
大真面目に語られるくらい、お金稼ぎの手段が無い頃だったので
渡航費を思うと、片道切符と覚悟して渡る必要があったんです。

一番親しかった友達が一足先にタピオカへ移住したんですが
この時は、本気で二度と会えないような気分で寂しくなりました。

実は、この友達に自作の採取MAPを見せるためにデータをUPして
外惑星へ移住した後の連絡手段としてBBSを設置したのが
私のサイトの生まれたキッカケだったりします。

私はその頃、発売日からのスタートダッシュに成功して
故郷のマーマレードで8枚土地を買って住んでいたんですが
既にその場所で色々な想い出ができてしまった事や
今思うとちょっと痛い「プチ地主気分」を味わっていた事で
最初、移住にはかなり尻込みしていました。

しかし、この程度の土地でチマチマ野菜盛りを作るより
外惑星という未開の地を目指したい!と語る友達に感化され
開拓者精神を失うと先細りするだけだ、と教えられました。

既に得たものに固執して小さくまとまった考えになってしまうのは
リアルでもゲームでも、あまりカッコイイものではありません。
たかがゲームですが、その考えには心を突き動かされました。

めぼしい採取アイテムも無いし、移動もとにかく不便な星ですが
「いまいちショボイ感」がなんとなく気に入ってしまい
結局私もタピオカにずっと住む事になりました。

土地選びの価値判断には大きさ以外にも色々な材料がありますが
私の判断基準は「やっぱり友達の近くが一番」でした。

その結果最初はマーマレードの頃より小さい土地になりましたが
のちに住むことになった大きな土地が遠くに見えていた事も励みになり
内惑星の頃よりも、楽しくプレイ出来るようになりました。

さすがに当時の金銭感覚ではヤバイくらい高値の土地を買うには
それから1ヶ月以上のハードプレイが必要でした。

当初は巨大な土地を買った人は批判的な意味合いで廃人と呼ばれましたが
寝ても覚めても気が狂ったようにイモを育てなければ買えない土地ですから
私も大きい土地が欲しいけどそこまでして買おうとは…と
標準的な感覚の人たちから思われたのも、当然だったと思います。

その後、その土地に執着してまた小さくまとまってしまったのが
自分的にちょっと切なかったりもします。

土地の大きさに執着せずサーバや惑星を転々とする旅人には
普遍的なカッコよさがあると今でも思います。